病人だけど考える人

ニュースとか医療についての日記

医学部大量留年の実態

ある私立大学を卒業した研修医は、
>私の大学は同級生が120人いたのですが、ストレートに6年間で卒業して、医師国家試験(国試)に合格できたのは40人ぐらいではないでしょうか。最終的に80人は国試に合格できると思いますが、他の人たちはいつの間にか転部して医学部から消えたり、卒業できずに放校されたりします」


その大学では卒業はできたものの、医師国家試験に受からず浪人している学生が200人ほど溜まっているという話だ。


ただ、同じ私立でも、医師国家試験の合格率が高い大学では、「1学年約100人のうち6年で卒業できないのは2、3人」というほど留年が少ない大学もある。


学生を留年させるのは、大学側の事情もある。国試合格率が低いと、文科省から補助金が削減されてしまうからだ。見かけの合格率を高めるために、国試に受かりそうにない学生は簡単に卒業させない。


また、私立大学医学部で1年間の学費が500万円だとすると、20人留年させれば、それだけで1億円も収入が増えるという計算だ。なかなか賢い大学の経営術だ。